演説の殿堂ライブラリ(最終更新:2020.2.2)
当財団では演説や話し方に関する書籍蒐集を事業の一環として進めておりますが、その中でも特に優れているものを精選し「演説の殿堂」ライブラリ・ベスト20として皆様にご紹介いたします。
殿堂には、おもに以下5つの分類を設けています。
1.演説や話し方を磨きたい
2.表現技法を磨きたい
3.古典・名典
4.反面教師、あるいは禁忌
5.辞典および事典
1.演説や話し方を磨きたい
たった一言で人を動かす最高の話し方
著者:矢野香
発行:2017年11月16日
出版社:角川書店
【出版社サイトより】あの起業家、政治家や一流企業の幹部も実践中!
NHKキャスターとして17年活躍し、現在は5歳から80歳まで31,000人の話し方を劇的に向上させた著者だけが知っている、成功を勝ち取るスゴい話し方!
リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ
著者:ジェームズ・ヒュームズ
訳者:寺尾まち子
発行:2018年2月3日
出版社:海と月社
【出版社サイトより】歴代4人ものアメリカ大統領のスピーチライターを務めた著者が直伝。アメリカで15年以上読み継がれているスピーチテキストの名著、待望の翻訳!
会議・講演・交渉・営業・プレゼン…あらゆるビジネスシーンで最高のスピーチをするために必読の書。
テクニックその1は「沈黙」
成功する人の「語る力」
著者:フィリップ・コリンズ
訳者:片山奈緒美
発行:2013年4月4日
出版社:東洋経済新報社
【出版社サイトより】ブレア元英国首相を支えた名スピーチライターが初公開。
アリストテレス、キケロ、シェイクスピア、マンデラ、キング、サッチャー、オバマ・・・・・・「人を動かす人」には、共通するルールがある!
D・カーネギー 話し方入門(文庫版)
著者:デール・カーネギー
訳者:市野安雄
発行:2016年1月20日
出版社:創元社
【出版社サイトより】人の心をつかむ話し方には理由があった。人前で上手に話せない人でも、正しい方法を学び、意欲を持って取り組めば、必ずできる。
話術
著者:徳川夢声
発行:1949年6月25日~
出版社:白揚社/新潮文庫
【出版社サイトより】話し方ひとつであなたが光る! 絶品の話芸をそのままに,一世一代の名人が語りつくす話し方,話す心を磨く知恵のすべて。長く読みつがれてきた名著の新装版。
2.表現技法を磨きたい
レトリック感覚/レトリック認識/レトリックの記号論
著者:佐藤信夫
発行:1992年6月10日~
出版社:講談社学術文庫
【出版社サイトより】アリストテレスによって弁論術・詩学として集成され、近代ヨーロッパに受け継がれたレトリックは、言語に説得効果と美的効果を与えようという技術体系であった。著者は、さまざまの具体例によって、日本人の立場で在来の修辞学に検討を加え、「ことばのあや」とも呼ばれるレトリックに、新しい創造的認識のメカニズムを探り当てた。日本人の言語感覚を活性化して、発見的思考への視点をひらく好著。
日本語のレトリック
著者:瀬戸賢一
発行:2002年12月20日
出版社:岩波ジュニア新書
【出版社サイトより】「人生は旅だ」「筆が立つ」「負けるが勝ち」「値千金のホームラン」….魅力的なことばやたくみな文章表現で,読む者をひきつけ強い印象を与えるレトリック.その中から30を選び,漱石・鴎外から井上ひさし・宮部みゆきまで数多くの小説や随筆・詩を豊富に引用し,その多様な表現方法を味わう.日本語がおもしろくなる本.
ザ・レトリック 人生の武器としての伝える技術
著者:ジェイ・ハインリックス
訳者:多賀谷正子
発行:2018年4月9日
出版社:ポプラ社
【出版社サイトより】アリストテレス、リンカーンからオバマまで2400年にわたり、世界のリーダーたちが使っているレトリックは、人の気持ちを動かし、望み通りの結果を手に入れるための武器。――しかも誰も傷つけずに。上司を説得したり、長い会議を終わらせたり、家庭での会話をスムーズにしたり、日常で使える100の技法をユーモアを交えて解説。
3.古典および名典
回顧七十年
著者:斎藤隆夫
発行:1987年7月1日~
出版社:中公文庫
【出版社サイトより】陸軍を中心とする革新派が台頭する昭和十年代、「粛軍演説」等で「現状維持」を訴え、除名されても信念を曲げなかった議会政治家の自伝。
付録には斎藤の二大演説「粛軍演説」「反軍演説」全文も収録。
リンカーン演説集
訳者:高木八尺・斎藤光
発行:1957年3月25日
出版社:岩波文庫
【出版社サイトより】アメリカの民主政治は,南北戦争の苦難と試練をへてますますその精神が発顕されるようになった.この戦争で奴隷解放につくし「人民の,人民による,人民のための政治」と唱えたリンカーン.彼の生涯は,著述一冊を残すいとまのないほどの多忙と嶮難の連続であり,この演説だけが彼の人格と思想とを窺い知る唯一のものである.
英和対照 ケネディ大統領演説集
訳者:黒田和雄
発行:1964年12月10日
出版社:原書房
私には夢がある M・L・キング 説教・演説集
監訳:梶原寿
発行:2003年6月30日
出版社:新教出版社
【出版社サイトより】アメリカの良心の覚醒を促した声――
非暴力抵抗運動の渦中に39歳の若さで凶弾に倒れたキング牧師の、黒人公民権運動初期から、ベトナム反戦運動を経て、文字通り暗殺前夜にいたる、11編の歴史的な説教・講演を収録。
各編の冒頭には同時代人による解題が付され、当時の時代状況、キングの肉声が鮮やかに甦る。
4.反面教師、あるいは禁忌
政治家失言・放言大全 問題発言の戦後史
著者:木下厚
発行:2015年1月10日
出版社:勉誠出版
【出版社サイトより】数々の問題発言は、日本政治の〈本音〉なのか?終戦直後から原発・歴史認識問題まで、政治を揺るがし、国民の議論を呼んだ約500の失言・放言を徹底して集成。発言の背景・その後の経緯まで詳細に解説する。議論と顰蹙を巻き起こした〈問題発言〉から読む日本現代史。
問題発言
著者:今村守之
発行:2011年12月20日
出版社:新潮新書
【出版社サイトより】政治家は激情にかられて口走り、財界人はつい本音を漏らし、芸能人はうっかり口を滑らせ、スポーツ選手は浅はかにしゃべり、マスコミは煽情を先走らせた……かくも愚かで、あまりに理不尽、思わず失笑してしまう暴言、迷言、珍言が満載。一九四五年の終戦から東日本大震災の二〇一一年まで、六十六年間に放たれた発言は、どのような問題を引き起こしてきたのか? 「舌禍」の日本戦後史。
余計な一言
著者:齋藤孝
発行:2014年7月17日
出版社:新潮新書
【出版社サイトより】なぜあの人にムカつくのか? 「だって」「しかし」の連発、「行けたら行く」「なくはない」という曖昧な物言い、面白くもない辛口コメント、「頑張れ頑張れ」の繰り返し、バカ丁寧な敬語の乱用……人間関係を悪化させる元凶は「余計な一言」だ。28の実例と解説を、頷き、笑いながら読むうちに自然と予防策が身についていく。コミュニケーション能力が確実にアップする「声に出して読んではいけない日本語」への処方箋。
ヒトラー演説 熱狂の真実
著者:高田博行
発行:2014年6月25日
出版社:中公新書
【出版社サイトより】ナチスが権力を掌握するにあたっては、ヒトラーの演説力が大きな役割を果たした。ヒトラーの演説といえば、声を張り上げ、大きな身振りで聴衆を煽り立てるイメージが強いが、実際はどうだったのか。聴衆は演説にいつも熱狂したのか。本書では、ヒトラーの政界登場からドイツ敗戦までの二五年間、一五〇万語に及ぶ演説データを分析。レトリックや表現などの面から煽動政治家の実像を明らかにする。
5.辞典および事典
世界名言大辞典
編著者:梶山健
発行:2018年10月20日(新装版)
出版社:明治書院
【出版社サイトより】古今東西の知恵者1380名が遺した箴言・格言・金言・警句をあまさず収録した名言集の決定版。収録数は7700句。スピーチや文章の引用にすぐ役立つ。
世界名言集
編者:岩波文庫編集部
発行:2002年5月20日
出版社:岩波書店
【出版社サイトより】知ることがむつかしいのではない.いかにその知っていることに身を処するかがむつかしいのだ(司馬遷『史記列伝』)-鋭い思想,奥深い表現が,短い言葉に凝縮されていっそう鮮烈なきらめきを放つ.岩波文庫に収められた古今東西の名著群から,心ひかれる印象深い言葉1300余を選び出した座右の1冊.
美しい日本語の辞典
編者:小学館辞典編集部
発行:2006年4月20日
出版社:小学館
【出版社サイトより】味わい深い日本語を「後世に残したい日本語」「雨・風・雲・雪・空の言葉」「擬音語・擬態語」の項目別に集大成。日本人の心情がこめられた言葉を再確認するための辞典です。カラー口絵「日本の色」117色付き。
レトリック事典
著者:佐藤信夫(企画構成・執筆)、佐々木健一(監修)、松尾大(執筆)
発行:2006年11月1日
出版社:大修館書店
【出版社サイトより】日本の名文をレトリックの型から読み解く画期的事典! 省略、反復、比喩、誇張、対比、暗示、仮説論法…。効果的で魅力的な表現を求め、古代ギリシャ以来2000年以上にわたって西洋で研究・議論され続けてきた“レトリック”。その概念・技法を46の型にまとめ、明治から現代までの文学を中心に、古典や落語なども含めた時代を代表する日本の文章を例に解説。西洋のレトリック論と日本文学をつなぐ、初めての本格的レトリック事典!