2016.9.25
「日米友好の晩餐会」
過去に財団ホームページでも紹介しましたが、尾崎行雄は1950年(昭和25年)春、元駐日アメリカ大使ジョセフ・グルー、ウィリアム・キャッスルの両氏らが主宰する「日本問題審議会」の招きで生涯最後の訪米へと旅立ちました。
コラム「尾崎咢堂を米国に招く」(http://www.ozakiyukio.jp/information/2015.html#0201)
ニューヨークでレストラン「都」を営む実業家、塚田数平氏の発意から実現した尾崎の招聘は、米国上院での記念スピーチやワルドルフ・アストリアホテルでの晩餐会の開催など盛大に行われました。
その歓待ぶりは、尾崎自身も次のような歌を詠んだほどです。
夢かとも思へどさめぬもてなしに我等の幸をわれは怪しむ
つい先日のことですが、財団収蔵の資料を整理していたところ、ニューヨークで開催された晩餐会の献立(メニュー)が見つかりました。
このたび、尾崎自身が夢かと見まがうほどの歓待を演出したもてなしの数々を以下に公開いたします。
戦後の日米関係における雪解けのきっかけとなったテーブルに、しばし想いを馳せていただけると幸いです。
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尾崎行雄翁 歓迎晩餐会 1950.5.24
ワルドルフ・アストリア(ニューヨーク)
<食前酒>
Lobster and Crabmeat Louis
ロブスターとカニのサラダ 西海岸風
Consomme petite Fermiere Tiny Cornsticks
コンソメの農婦風スープ コーンスティックパン添え
Hearts of Celery Ripe and Green Olives
旬菜 採れたてセロリの芯と完熟オリーブ
Paupiettes of Sole
舌平目の包み焼
<Basserat de Bellefon 1943>
(ベスラ・ド・ベルフォン 1943年物(シャンパン))
Filet Mignon Rossini
牛フィレ肉のロッシーニ風(フォアグラソテー、トリュフソース)
Nest of Souffle Potatoes
ジャガイモのスフレ
Tiny Stringbeans Saute
サヤインゲンのソテー
Bibescot Glace New Waldorf Golden Rum Sabayon
ワルドルフ特製 ラム酒仕立てのムース
Demi Tasse
デミタスコーヒー
Facebookアルバム「尾崎行雄・訪米時の晩餐」