2019.4.6
選挙の舞台裏「あなたはなぜその人に投票するのですか?」
統一地方選挙前半戦も、あと1日です。
候補者本人はものすごく大きなプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、
眠りについたでしょうか。
明日一日です。頑張ってくださいね。
さて、3月の政治夜話は「選挙の舞台裏」というテーマでお話をいたしました。
簡単にまとめましたのでご笑覧頂ければ幸いです。
まずは基礎知識として。
選挙期間は、それぞれの選挙で決められており、
・都道府県議会選挙及び政令指定都市議会選挙が9日間
・政令指定都市以外の市議会選挙及び市長選挙が7日
・町村議会選挙及び町村長選挙が5日間
・参議院選挙及び知事選挙が17日間
・政令指定都市の市長選挙が14日間、衆議院選挙が12日間
となっています。
選挙運動はこの期間内の午前8時から午後8時まで
選挙運動用自動車などの連呼行為や街頭演説を行うことが出来ます。
この短い選挙期間だけでは、政策や候補者の考えを知ってもらうことは難しいので、「政治活動」という名の選挙運動を展開します。
政治活動というのは選挙運動期間中は制限されますが、それ以外の期間は原則として制限はありません。
したがって、選挙運動で禁止されている『戸別訪問』もできます。
駅頭でのあいさつや街頭演説も政治活動ならできるのです。
「一票を入れてください」と言わなければ、全く問題ないのです。
皆さんも選挙期間前に、本人と書かれたタスキをかけた候補者を見たことありますよね。
○○太郎後援会、××花子を支える会、
△△市をよくする市民の会等の政治団体を立ち上げ、
政治活動をしているんです。
こんなわけで、選挙期間前に実質的な選挙運動は終わっていると言ってもいいくらいなのです。
では選挙期間は何なのだと言いますと、
「私出ています」という確認をしてもらう作業と言ってもいいと思います。
例えば、
「高橋とみよ、高橋とみよ、高橋とみよでございます!」という連呼や街頭演説も、結構大切なんです。
「あなたの住んでいるところへ『高橋とみよ』は来ています。
今しゃべっているのは『高橋とみよ』です。」というマーキングになるのです。
勿論、街頭演説を聴いて1票を入れてくれる人も、まれにいます。(いると思いたい)
私が最後の選挙から既に8年。
この期間に目まぐるしく変わってきたのが、ネットを使った政治活動や選挙活動です。
ホームページ→ブログ→動画→ツイッター・フェイスブックと、SNSを組み合わせて情報発信をするようになりました。
候補者も本人ではやりきれないので、業者に任せる人も多くなりました。
業者はあくまでも業者で、利益追求を旨とします。
候補者の不安をあおれば「チャリ~ン、チャリ~ン」とお金が落ちるのですから、全て業者の言うことをきいていたら、いくらお金がいくらあっても足りません。
しかしネットではそんなに集票できないことを候補者は知らないので、言いなりになってしまうこともかなりの確率であるんです。
そして候補者・支援者共にSNSの「いいね!」の罠にはまって、ストレスで神経をすり減らします
「あ、今日はいつもより『いいね!』が少ない…」と。
逆に、『いいね!』がたくさんつくことで安心し、本来やらなくてはならない地に足を付けた活動がなおざりになってしまいます。
選挙の王道は、昔ながらのどぶ板を踏むことで、支援者との絆が生まれるのですが、『いいね!』で支援者が多いと勘違いしてしまうということです。
もう一つ、選挙ではSNSを通して誹謗中傷合戦がおこります。
人を貶めることを喜びとしていると思えるような、ある意味特殊能力を持った業界人の集団があります。
その中傷に心が折れる候補者も多いと思います。
このように選挙の舞台裏では色々なことが起こっています。
嘘の情報も渦巻いているんですよね。
「あなたはなぜその人に投票するのですか?」
ぜひ、読者の皆さんも考えてください。
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4月24日(水)に、政治夜話~赤坂見附酒肴会・第27回~を開催いたします。
テーマは未定です。
決まり次第ご案内いたします。
会場など詳細はこちら ↓
https://peraichi.com/landing_pages/view/1034-20170118
高橋とみよ(咢堂塾運営委員)